デートに誘ってみようかな。
俺からのお願いだったら苺李はたぶん断れないと思う。
小さいころはそうだったから。
今はどうかわからないけど……
『苺李、明日どっか遊びにいこーよ』
「……」
あれ…?
後ろを振り向いて苺李を見た。
…俺の話しを聞いていない。
むしろ上の空だ。
『ねぇ、苺李聞いてる?』
「えっ…あ、ごめん。なに?」
『だから、明日学校休みだし、どこかにいかない?』
「…え?明日?」
『うん。ダメ?』
うるうる涙め攻撃。
『ねぇ…ダメ?』
苺李はこの顔に弱いはず。
あともうひと押し。
『苺李〜いいでしょ?』