「2575円でーす。いつも、大変ですね。」
もう二ヶ月同じことをしている。

それも、毎日。

いよいよ、あやしいだろ俺。

まだ若いと見えるいつもと同じ女性店員さんは笑いながらこちらを見る。

それに、苦笑いで返した。

ここから奴の家まで約二分。

あと三分あるから、少し余裕を持って店を出ると駅から出てきた人で道がいっぱいいっぱいになっていた。

なんで、こんなにも国内で差があるんだろう。
とくに、羽倉町と西山倉市。
こんだけ、ここが流行ってるのに対してあの廃れさはなんなんだ?
よくわからん。


信号が青になる。
その時、タイミングよくケータイが鳴った。