「死んじゃうよ、凪ぃーっ。」

「え?もしかして、フォーリン ラブ!?」
両手でハートを作って心臓に当てる。

無駄に笑顔で。

「…死んじゃえ、凪。」

ハートをぱっくり割る。

「なぁんだ、てっきり2人が出来たんだと思ったし。期待して損したー。恋しろよー、恋をっ。」

そういう凪は、俺と真逆のかっこいい顔でため息をつく。

凪は、このファミレスの近くの大手会社に勤めている。

ただでさえ、スーツが似合うのに眼鏡までかけると更にかっこよさが増して、誠にウラヤマシイ。