目の前で、眉をひそめながらしぶしぶかつて形のあった食べ物をつっついている、奴を見る。 会長令嬢という地位を裏切らない顔立ちに美しい仕草。 あと口さえ悪くなければ完璧なお嬢様なのに。 どこで間違えたのやら… 「何?」 気がつけば奴はこちらを睨んでいた。 「いや、何でもないです。」 残念だ。