そう、


その人とは悠に想いを寄せていた“男性”


香帆である


「相変わらず美しいね。」


香帆は奈留に握手を求めた


が、


「今日の撮影は香帆さんも一緒なんですね。」


奈留は笑顔で話を反らした


「俺はもう“香帆”ではない。
“亮太”だ。
これからは本名で活動するよ。」


そう困った様に笑う香……亮太


「亮太さん、宜しくお願いします。」


奈留は亮太を避けて悠の元へ行った