「てえ・・・っ」
「え・・・??風龍・・・。」
目を開ける前に、状況がわかった。
望美って人が、風龍をぶったみたい。
でも、なんで風龍がいるの・・・??
「な、なんで・・・。」
明らかキョドってる望美。
「おい、いい加減目えあけろ。バカ。」
望美を無視してあたしに話かける。
「え、ああ・・・。うん。」
そっと目を開ける。
「た・・・ッ。」
さっきのしりもちで、腰を痛めたらしく、立てない。
「立てるか??」
優しく風龍が、あたしに手を差し出してくれた。
「立てない・・・。腰、痛いよ・・・。」
風龍の手を掴んでも痛くて立てなかった。
「わかった。」
あたしはとにかく座った。
「な、なんで、風龍が・・・。」
まだ言ってる。
「友達が教えてくれたんだよ。『宇依那ちゃんが、腕引っ張られて、体育館裏につれてかれてる!!』って。」
「・・・・・・。」
みんな、ヤバいって顔。