「もぅ風龍とか知らないっ。」


あたしは後ろを
向いて帰ろうと
歩き出した。

パシッ・・・・・・

ん?

腕、掴まれた。

何よっ!

今からその子と
やるんでしょ?

あぁ・・・

めんどくさい。

ほら。

怒ってるよ。
後ろの子。


「じゃあな?宇依那。気ィつけて帰れよ。」

「はいはい。どーも。せいぜい楽しんで下さいね〜。」

「ぷっ。ふてこいやつ。」

・・・・・・・・・。

殺す・・・っ



ニコッと笑って
風龍は女と歩き出す。



意味わかんない。



実はあたし
風龍にいつも
聞きたい事がある。


なんで
その笑顔
あたしにしかしないの?

その顔
あたし以外にしたら
もっとモテるんじゃない?


だってあたし、
風龍のその笑顔に
いつも・・・・・・



















不覚に

ドキッとする。