「あーっ。もぅヤダ。」


ブツブツ言いながら靴箱を開ける。

「へ・・・・・・?」


あたしは突然で間抜けな声しか出なかった。


「履けない・・・じゃん・・・。」


上履きには

シネ
キエロ
バカ

とか中傷の言葉ばかり書いてある。

最悪・・・。


あたしは仕方なく上履きを両手に持ち美術室まで行った。
勿論スニーカーは履いてる。


「白鳥せんせー?居ますかぁー?」

美術室を覗いて
白鳥 香葉子(シラトリ カヨコ)先生を呼ぶ。

白鳥先生は美術の先生で
愛称 カヨちゃん。

「白鳥先生っ!いないの?カヨちゃぁんっ!」

「きゃあぁあぁっ!!!!!!はっはーい。少し待ってねー?」