り・り・り・・・。

陸弥・・・。

あった!

あたしは電話帳から陸弥先輩を探し電話をかけた。


『はい。仲柘です。(ナカツ)』

「あっ!!先輩ですか?宅美ですけど・・・。」

『えっ!!う、宇依那ちゃんっ?!ど、どうしたの?』


陸弥先輩はすごく優しい。
顔もカッコよくって背も高い。

声は甘い声で、風龍みたく軽くない。

やっぱり電話越しの先輩もカッコイいと思ってしまう。


『宇依那ちゃん・・・?』
「あっ!すいませんっ」

つい、先輩の声に安心感を感じて、聞きほれてしまった。


『いいよ。大丈夫。で、今日はどうしたの?』

「あっ・・・。はい。あの、メール・・・。」

『あっ!読んでくれた?すごく嬉しい。』

こんな子供みたいな先輩だけど大好きなんだ。

陸弥先輩と付き合えたら・・・。

なんて思うケドかなうはずない想い。

「本当に行っていいんですか・・・?」

『うんっ!てか、来てくれなきゃ口きかない。』

「えっ!!いやですっ!行かして頂きます!」



先輩は少しSで少しM。
だけどやっぱり大好き。