『あたしは、もう付き合ってるもんだとばかり思ってた。』
ケンチャン、口開けて驚いてるよ。(笑)
『だって、好きじゃなきゃ部屋上げないし。2人きりになんないって。ケンチャンもわかってんのかと思った。』
『わ、わかんないって!香織、いつもと変わらずだったし……』
『近くに居ると、見えなくなるの?(笑)』
ケンチャンの顔を覗くと照れ困っている。
『ケンチャン、これからもあたしの隣に居てくれる?』
『当たり前だ!』
顔を上げたケンチャンが真っ赤な顔をして言った。
あぁ、あたし凄くケンチャンが愛しい。
いつも全力だし、見た目と違って気遣いさんだし。
笑った時の笑顔が大好き。
『これからも、あたしの隣で笑っててくれる?』
あたしの隣にはあなたが居てくれる。
それだけで、あたしの中は満たされてく。
(完)