『ねえ、ねえ、ケンチャン。』

『ん?何?』


ケンチャンの家で夕飯を食べて、食後の珈琲を飲んでた。

『ケンチャン、あたしの事好き?』


『ぶっ』


ケンチャン、珈琲吹いたし。


『ばっちいなぁ。』


ケンチャンにティッシュを渡して、ダスターで机を吹いた。


『も、勿論好きだよ!』


ケンチャンが耳を真っ赤にしながら言った。


『うん。あたしも好き。』

『……』


あれ?
ケンチャン何も言わないけど…

『…何て?』


『あたしもケンチャンが好き。』


『ら、ラブの?!』


古い表現で笑えた。


『そうだよ。』


『じゃ、じゃぁ両思い?!』

『だろうね。』


『…俺の彼女になって下さい!!』


ケンチャンが緊張した面持ちで言った。


てか、やっぱり付き合ってなかったのか。

言葉が足りないな、あたしって。