『香織ちゃん、今日は夜まで付き合ってくれる?』


『あ、はい。時間はあるから。』


あたしが答えるとケンチャンはニッコリ笑った。


『じゃあ、○○○水族館に行こうか。遊園地もあるし。』


『え?!行きたい!!あたし、小学校ん時修学旅行で行ったきりだったの!』


つい興奮して力んでも、ケンチャンは嬉しそうに笑顔を作る。




何だ、この気持ちは?!
あたしは昨日、ケンチャンと知り合ったばっかだし。

今日会ったのだって、暇だったからで。

ケンチャンがあたしの事好きとか言うから本当かどうか確かめてみたかっただけだし。


結果は漠然だけど。


ケンチャンの気持ちは一緒に居るだけで、伝わってくる。