もう、『おかえり〜』って、迎えてくれるヒロは居ないのに。 真っ暗な部屋に向かって『ただいま〜』って… まじ、笑えない… 明かりをつけると、殺風景な部屋が現れた。 二人の物がないと寂しいもので、自分の隣にヒロが居ない現実に戻される。 ヒロと居た時の癖も消えないまま。 ────── ヒロは、あたしと別れる前から着々と部屋を出て行く準備をしてた。