「い、いやぁ、そういう意味ではないんじゃ…」



あいつのことよ。

きっと女の子に言うのがめんどくさかったに違いない。



雪兎は怜奈や、他の女の子たちが思ってるほど優しくはない。



みんな、本当の雪兎を知らないんだ…。



確かに、優しいところはあるけど、そんなに丁寧な人じゃない。



でもあまりにも私のことを思ってくれている怜奈に、そんなことはとてもじゃないけど言えなかった。



「まぁまぁ、昼休みには全部わかることじゃん!」



そういえば昼休み、ききに行くんだった。



これで、すべてがわかる。