「癒杏、じゃあな」



「……………は?」



何!?

なんで「じゃあな」?


怜奈はもうすべて理解しているような顔をしていた。



雪兎はその場に固まっている女子をおいて、教室から出て行った。



数秒後、やっと状況がつかめてきた女の子たちは、雪兎のあとを急いで追っていった。



「怜…奈?これ、どういうこと?」



「えー!癒杏、わからないの?」



わからない、と言うと意外にも驚いた顔をされた。



「雪兎様は癒杏のことが好きって」



「はぁ!?」


今の会話でなぜそんなことがわかる…?