今の変わってしまった雪兎なんて、好きになれるはずがない。



…………と思っても、やっぱり身体は正直だ。



雪兎が廊下を通るたびに目線で追い、その姿に身体が反応してしまう。



たくさんの女子をまいて、優しく微笑みながら歩いている雪兎を見るのはつらい。



ほら、やっぱり私、雪兎のこと好きなんじゃん。



でもなんで?




雪兎は変わってしまったのに。



私が知ってる雪兎じゃないはずなのに。