授業は頭に入らず、ただボーッとノートを写すだけで終わった。



ず~っと雪兎のことが頭から離れない。



雪兎も私のこと好き…なのかな?



でもそんなワケないよね?



そんなうまくいく恋なんてあるかぁー!



この前だって私の携帯にかけてきた女のことを『沙紀』って呼んでたしぃ。



その沙紀って子のこと、好きなんでしょ…。



フランスに行っている間、雪兎にも色々あったはず。



なにも変わらず、あの小さい頃のままなんてありえない。