…夢を見た。



それは、とてもとても苦しい夢。



「雪兎?」



目の前にいる雪兎に声をかけた。



でも雪兎はこっちを全然見てはくれなかった。



あれ…?


おかしいな。


この距離だから、聞こえてるはずなのに。



「雪兎っ…?」



よく見ると、雪兎の隣には1人の女がいた。



あの時、図書室で見た女……。