簡単にはあきらめられないけど、少しずつ忘れていくね。


今までありがとう、雪兎。


雪兎と一緒に過ごせた一週間…すごく楽しかったよ。


このときの私は、苦しいようなスッキリしたような…そんな感情だった。




このあととんでもないことが起こるとも知らずに。


雄大さんと、唯…そして私…この3人が関わり合ったばかりに、これからの展開が、とんでもないことになるとも知らずに…。



私はただ…憂鬱な気持ちで、家に向かって歩いていた…。



小鳥のさえずりが、私の心に深く温かいものとなって響いた――――。




<㊤巻END>