これから先、雪兎に会えなかったとしても…。



私はけして、この小さな幸せを忘れることはないだろう。


だって、雪兎が好きというこの気持ちがあるのは…事実なのだから。



やっぱり前と変わらない…。



いや、前よりもっと…、雪兎が好き。



この気持ちは…フランスへ行ってしまった雪兎にはもう、届くことはないけれど。



またいつか思い出したときに、あの頃はすごく好きだったな…幸せだったなって…軽く笑って流せばいい。


つらい思いをするくらいなら、そのほうが、私にとっては為になると思うから。