歩くときに風に揺れる……ひと際短いスカートと、スカーフみたいに巻いているリボンと…金色のサラッとした髪が、私の目に焼きついた。



あのときの、雪兎の笑顔と同じように…。



なんで焼き付いてしまうんだろう…。



そんな疑問を抱いたまま、雄大さんと同じように連絡先を交換して別れた。





…そうか、私…あのときからもう、雪兎のこと好きになってたんだ…。



焼き付いて離れなかったのはきっと…そのときからまた雪兎に惚れてしまったから。




気づいてたはずなのに…自分の気持ちを必死で隠してきた私。



バカみたいだよ…。



こんな結果になるんなら、気持ちを隠すことなんて、しなくて良かったじゃん。


そのときの自分の愚かさを思い知り、どっと涙が溢れ出した。