それが、すごく意味深な笑みに見えた。



「あなた名前は?」



女の子は、微笑んだまま私にそう訊ねた。



私は少し躊躇ってから、「横島癒杏」と小さな声で答えた。



「…そう、癒杏ね!あたしの名前は長瀬唯。唯でOKだよん♪」



そう言うと、唯は金髪のサラサラでストレートな髪を揺らして笑った。



ドキンッ。


…また、胸が鳴る。



どうしてこんなにドキドキするんだろう。