こんなに泣き虫じゃなかったはずなのに。


雪兎のことを想いすぎてから、涙腺が弱くなっちゃったんだ…。


私も、いつか強くなれる日がくるのかな…。



なんて、ボンヤリ考えているとき。



目の前に、不思議そうな顔をして私を見ている、同じ歳くらいの女の子の姿があることに気づいた。



茶色のチェックのスカートに、真っ白なブラウス。そして、水色のリボン。


どこの高校?って思った。