そして雄大さんは紙切れに何かを書くと、私にそれを渡した。



「これ、携帯番号とメアド。嫌なことあったらすぐ連絡して」



それだけ言うと、雄大さんは今度こそ去っていった。



私は、雄大さんの姿が見えなくなるまで見送った。



雄大さん…すごく優しいな……。




雄大さんの優しさに、また涙がでそうになった。



あれ…私、いつからこんな涙線が緩くなったんだろう。