「次から気をつけろよ」


そうニッコリと笑って忠告するその笑顔に、私もつられてニッコリ。



「っはい!!」



「じゃ、またな」



その人はそう言って笑顔で立ち去ろうとした。



でも…



「あ、待ってください!!」


私は気づくと、呼び止めていた。



「何?」



振り返った瞳と、目が合う。



「えーと…名前何て言うんですか?」


「俺に関わる気?」



男の人は、今まで見たことないような冷たい目を私に向けた。



私はびっくりして、男の人を見ながら固まってしまった。



聞いたらいけないことでもあるのかな…。