なにやってんだか…私は。


トボトボと1人で帰り道を歩く。



震える肩を抱いて、ただ俯きながら…。



ヒュウッと暖かい風が吹いて、私の髪を揺らした…その時。



ドンッ!



俯いていて、前を向いてなかった私は、誰かに肩をぶつけてしまった。



「いったッ!」


ぶつけたのは私のほうなのに、叫んでしまった。



ぶつかった拍子に転んだ私を、鋭い視線が突き刺した。



横を見ると、怖そうな目をした男の人が、私を見下ろしていた。



「あ…あの…ごめんなさ…」



「大丈夫?」