気持ちの整理なんてつきたくない。



もしついてしまったら、もう雪兎のことを考えてこんなにキュンとなることなんてないと
思うから。


それがたとえ心臓を打ち抜かれるくらい悲しいことでも…。



私の一番の幸せなんだ。



雪兎のことを考える時間…


私の唯一の幸せを……奪わないで。







チャララ~♪



いつの間にか寝ていた私は、携帯の着信音で目が覚めた。



ディスプレイに表示されている文字…“着信 沙紀”