『佐藤 結佳』 「はい。」 担任の声で立ち上がると卒業証書を貰い、席に着くため歩いていた。 すると、ふと目に留まった人がいた。 部長さん…………だ。 昨日、来ないと言っていた部長さんがなぜか、来賓席ではなく保護者席にいた。 目線が合い、にんまりとしている部長さん。 私は、立ち止まって凝視しそうだったが、なんとか足を動かし席に着いた。