あぁどうしよう。


この子、天使だ。


あたしに逢いにきたと言った。


あたしと友達になりたいって言った。


どうしようどうしよう。


嬉しすぎる。


あぁでも…今は言えないんだっけ…。


そう思うと少し悲しい。


「そっか…すごく積極的だね。」


「だろ!?俺頑張ってるよ!」


うぅ…そんなにニッコリと笑わないでほしい…罪悪感が…罪悪感が重くなる~。

「でさ…頼みがあるんだけど…」


「うん?」


「このこと誰にも言わないでほしいんだ。」


そりゃそうだよね。

「いいよ…そのかわり…」


捜し人じゃなくて…

「あたしと友達になって学校生活楽しませてほしいな。」


佳良琳玖とも友達になってほしい。


「おう!こっちこそよろしく!」


「うん、よろしくね!」


蒼がないと希望をなくしていたけど…


そんなあたしにも希望の光が見えてきた。


これから…この子と一緒に楽しい生活ができていけますように…。