男百人をあっという間に悩殺できるほどの可愛らしい顔。
思わず守りたくなるような細い体。
そんな姫のような彼女は………
実は男でした。
「それで……なんで女装をしてるの?」
Aカップではないという誤解を解かされたあたしは訳を聞くことにした。
「あー…それは…」
「それは?」
言いにくそうなリース。
本当はこんな無理矢理はしたくない。
だが、どうしても理由が聞きたい。
あたしを捜しに来てくれた上に記念すべき友達になったのだ。
ぜひとも聞きたい。
「……理由言うけど、笑わない?」
「うん。」
もちろんもちろん。
「あのさ…さっき言っただろ?ブログの…」
え?あたしのブログ?
「うん?」
「その人(管理者)女なんだよ。」
「…ほう。」
知ってます。なんたって本人ですから。
「で…俺さ……」
「うん。」
そこで区切るとキッとあたしの方を見て言った。
「俺、その人と友達になりたいんだ。」