「え?もしかして恋人とか?」


「まさか!見ず知らずの人だよ。」


いや、それもどうかと…


「あのね、インターネットのとあるブログを作った人を探してるの。」


「え!?なんかスケール大きくない!?」


ブログなんて今の世代沢山作ってる人いるよ!


「うん、自分でもそう思う。けどブログに短大名を頭文字で乗せてたからここまでこれたの。」


「すごい…そんなに会いたかったんだ。」


「うん。小説や日記を乗せてるんだけど私が気に入ったのはポエムでね、すごく綺麗な内容だったんだ。それでどんな気持ちで書いたか直接聞きたかったの。」


「メールとかじゃなくて?」


「うん。直接会って聞きたかったの。」


すごい。あたしもこんな風に誰かに追われてみたいものだ。

「良かったね、手掛かりがあって。」


「うん。去年に見つけて、ずっと探しに行きたいって母さんに頼んでたんだけど渋っててなかなかこっちに来られなかったんだけど。やっと先月に折れて今月から入れるようになったの。だから途中から。」


「なるほど。戦ってたワケか。」


「うん…あれは強敵だったね。あ、そのブログ見せようか?携帯でも見れるんだ。」


「見る見る!」


けどまさか…


「えーと…これこれ!はい。」


「ありがと!」


大きな関わりだったなんて…


「…………え。」