あめ



このままずっと
雨に濡れて
あたしなんか
消えてしまえばいいと
そう、思った

雨粒と一緒に水になって
だってほらあたし

涙に溺れてしまいそう


好きなんて言葉は
いつだって一方通行で
あなたから返事がくることなどないと
わかっていたのに

あたしはあなたを見つめ
あなたはあたし以外の
誰かを見つめて

あの子にあって
あたしにないもの


あたしだけを
見て欲しかった

右目も左目も
あたしだけを映して-


雨がやまなければいいと
そう願ったけれど

やっぱりなみだとともに
枯れてしまった