「委員長!アサギちゃん!テストも終わって、さわやかだね~!」

 オリザは、ずかずかと俺達が座っている席へ歩み寄る。

 ちなみに、委員長とは俺のこと。
 オリザとは1年生の時に同じクラスで、その時俺はクラス委員長だったため、こう呼ばれるようになった。
 その後、2年生の時も、3年生の現在も、俺はクラス委員長をやらされている。
 たぶん、顔が「委員長顔」なんだろう。

「突然なんだけど!君達、文化祭で演劇やらない!?」

『はあ!?』
 
 俺とアサギの声がハモる。
 本当に突然だ。
 
「いきなりどうしたの?演劇部だけだと人数足りないの?」
「いや~、人数は足りてるんだけどね…」
アサギの問いに、オリザは頭をボリボリかきながら答える。