のそのそとベッドから起き上がり、目覚ましタイマーによって既に起動していたクーラーを消した。

 頭の中に霞がかかっているかのように、スッキリしない。
 何か夢を見ていたような気もするが、よく覚えていない。
 見ていたとしても、良い夢ではなかったように思う。

 「さいあく…」
独り言は、一人の部屋には響く。

 寝起きはいつだって、最悪だ。

 椅子の背にかけてあったジャージを羽織ると、部屋を出た。

 朝飯を食べて、片付けて洗濯して、できればゴミも出したい。