++++++++++++++++ 花の香りが鼻につく。 むせかえるほどに。 拍手の音が鳴り止まない。 たくさんの大人の背中。 その背中達の向こうに行きたい。 間をすり抜けて行こうとするが うまくいかない。 お願い。 私を向こうに行かせて。 泣きそうになっていると 突然、人の山が割れて 道ができた。 その道の向こうから 白いドレスの女の人が ゆっくりと歩いてきた。