「苺って名前はなぁ、大事な名前なんだよっ!!亡くなった両親がつけてくれた…てめぇにはわかんねぇかもしんねぇけど!大事な名前なんだよ!」


本当は、本当の両親は亡くなってしまい、引き取ってもらったのだった。

もう、涙がこぼれていた。

「……………。」

長い沈黙が続く中、私の泣き声が響く。



「ゴメン…なさい。」

ふと顔を上げると、悲しそうにこちらを見ている美甘ちゃんがいた。