「茶道って確かベリーも得意だったよね。」

ミツが皆の前で言った。

「ベリー?」

美甘ちゃんはニックネームなんて知るわけないので疑問に思っている。

「あ。この子、苺って名前で、ベリーってニックネーム。」

「そうなんですか~。」

声は明るく口は笑ってたが、目が笑ってないような気がした。

「じゃあ、佐々木さんはあの席に行ってくれ。」

その席は私と優也の後ろだった。

隣はいなかったが、前の二人、つまり私と優也が仲良くしてやってくれと言われた。

「宜しくね。美甘ちゃん。」

「…。」

緊張してるのか、返事がなかった…

「オイ、お前…」

「優也、久し振りだね。」