「私は一目惚れしないタイプだから。」

涼が言う。

「恋すらしたことのないあんたが一目惚れを語んじゃないわよ!」

実架子が怒る。

「いやいや、語ってないから。そんな怒るなよ。」

優一朗が間に入る。

「もういいからさっさとその…パーフェクトイケメンとやらに手紙書けば?」

涼が言う。

「わかってるわよ、書くわよ!最高の恋文、書いてやる!!」

実架子が意気込む。

「しばらく大人しくなるだろ。」

優一朗はそう言うと、読書を始める。

「実架子ちゃん、頑張ってね。」

愛もそう言うと読書を始めた。

涼は実架子の横で、ノートを開くと調べものをするために資料を探しに席を立った。