「まぁまぁ!いたずらじゃなかったんだし、よかったじゃん。やっと彼氏できるね。」

新は涼をなだめる。

「何言ってんの、まだ会ったこともないのに!」

涼は言う。

「これ逃すと涼ちゃん一生…」

「一生!?」

「一生…懸命が私のモットーです!?」

「何言ってんの!?」

「わかりません…」

「新ちゃん!」

「もうこのあたりでやめときましょ、涼さん!巧君に見られたら振られちゃいますよ?ね!」

「付き合ってもないんで大丈夫です!」

「涼ちゃん、ごめん、許してください。」

新が顔の前で手を合わせて謝ると、涼は一歩下がってため息を一つ。

「この人、きっと変わり者だね。」

涼が手紙を片手に言う。

「どうして?」

新がたずねる。

「だって、








新ちゃんの友達だから。」

涼は答える。

「ひどいなぁ。」

新は呟く。