「やっぱり…新ちゃんなの?これ、書いたの。」

涼が呆れたように言う。

「なんでだよ!違うよ。」

新は否定する。

「からかってたんじゃないの?」

涼が言う。

「そんな事しないよ!ひどいなぁ…涼ちゃん、ひどいなぁ。」

新がいじける。

「ほんとに違うの?…ごめん、新ちゃんごめんね?」

涼が謝る。

「いいよ〜」

新はすぐに立ち直る。


「じゃあ…誰?これ書いたの。」

涼は首を傾げる。

「名前、書いてなかったの?」

新が言う。

「書いてたよ。」

涼が言う。

「じゃあ、その人じゃん。」

新が言う。

「知らない人なんだよね…、いたずらかな?」

涼は言う。

「そんな奴じゃないよ、巧君は。」

新が言う。

「…知り合いなんだ。」

涼が言う。

「あ…、そだね。知ってました。」

新が言う。

「新ちゃ〜ん!!!」

詰め寄る涼に後ずさる新。