「確かにね?私も引っかかるんだよね、この手紙。」

涼が言う。

「どこが?」

愛が聞き返す。

「手紙というより…このまえの新ちゃん!何か言いかけてやめたの、この事だったんじゃないかと思って。」

涼が言う。

「何で新ちゃんがラブレターの事知ってんだよ。」

優一朗が言う。

「新ちゃんの知り合いなんじゃない?」

愛が言う。

「新ちゃんが書いたって可能性もある!」

実架子が言う。

「新ちゃん、人からかうの好きだもんね。」

涼が言う。

「新ちゃんがそこまでするか?」

優一朗が言う。

「名前だって小田切君だよ?」

愛が言う。

「偽名よ!もしくは、なりすまし詐欺よ!」

実架子が言う。

「詐欺って…。まぁ、新ちゃんに会ったら聞いてみるね?」

涼が言う。

「終わり終わり!新ちゃんのいたずらよ。涼の春はお預けね。」

実架子が言う。