「では、報告します。“りょうちゃん”こと、玖仁海 涼さんは、俺達と同級生の女の子です。」

俊也が語り始める。

「わかってるよ、女の子とか。省けよ!」

巧はイラっとする。

「黙って聞けって!可愛い男だったらどうすんだ!」

俊也は巧を黙らせる。

「えー、涼という名の学生は涼子もろもろ含め、奇跡的にその人物しかいないことから、実際の名前とはかけ離れたあだ名で呼ばれている可能性がない限り、彼女だと思われる。だってさ。」

「まさに報告書だな。」

「次!いつも4人で行動し、授業以外は中庭、図書室、食堂で生息。」

「生息!?」

「性格は基本温厚、彼氏なしのもてない人生を送る。…巧、やめとくか?」

「なんでだよ。」

「いや?いいんだけど…それにしてもさ、新ちゃんよく調べたな!」

「あぁ…」

「すげーし、ちょっと怖い。」

「確かに。」

「…あ、最後何か書いてある。ちなみに?涼ちゃんは僕の…






いとこです!?」



「「なるほどね…」」