「情報屋…?」

巧は怪しむ。

「新ちゃんのことだよ。」

俊也は言う。

新ちゃんとは同じ美術部員の同級生。

「なんで新ちゃん?」

巧はたずねる。

「知らねーの?新ちゃんは知る人ぞ知る情報屋!美術部に潜む探偵だぞ!?」

俊也は語る。

「ほんとかよ…」

巧は驚く。

「まぁ…ちょっと言い過ぎたかな?でも、新ちゃんのおかげで情報はばっちり!」

俊也がそう言った後ろにちょうど新が現れて、巧と目が合う。

新は親指を立てた手を突き出すと、笑顔でその場を去る。

「いや…新ちゃん、絵描かないのかよ。」

去った新に巧は突っ込む。