誰かが私の頭に何かで叩いてきた。
「こいつ泣いてる。
たぶん、この大口叩いてる奴が慰めてたんじゃねぇの?
ほら。水分補給。もらっとけ」
私が叩かれたり理由は
スポーツウォーターのペットボトルおいたからだ。
ん。って言ってその人は私にそのペットボトルを
押し付けてくる。
「白兎(はくと)。どうする?」
「別に。ほっとけばいいんじゃない?
ねぇもらってって言ってるんだから
もらってくんない?」
そういわれて私はそのペットボトルをもらった。
「素直にすりゃ可愛いのに。」
はぁ?
なんでそんなときにそんなこと言ってくるの?
「あの。もう邪魔なんで帰ってもらえます?」
千穂がそう言うと
「はいはい。じゃあね。千穂ちゃんと愛子ちゃんだっけ?」
ねぇ?なんで知ってるの?
ありえないって。
「なぜ?」
「俺いちよう同じクラスだけど。」
えっ・・・
まったく気がつかなかった。
そうしているうちに白兎と呼ばれたその人は
さっきまで千穂に絡んでた人を連れて帰っていった。
「千穂~あの人知ってた?」
「知らない。」
二人して笑った。
「でもいい人だったね。
よく愛子が泣いてたことが分かったと思うと
気がきく人。」
「でも。もらちゃっていいのかな・・」
「もらっておけばいいんじゃない。
くれたんだから。」