気持ちを落ち着かせようと
して、ラジオをかけた


ちょうど流れてきたのは
リクエストの一曲。

「ペンネーム

 愛さんから。

 今は離れ離れに
 なってしまった彼氏
 への気持ちがこの曲に
 つめられている気がします。

 では、愛さんの
 リクエスト

 福山雅治さんで
 『MESSAGE』」




黙って俺はその曲を聴いていた。

でも・・

歌詞を聴いていると
胸が痛かった。

まるで俺が愛子に向けている
気持ちがそのまま
描かれていた。

涙をとめようと
していたのに
ぜんぜん止まろうとしない。

「ハァッハッ。

 俺、馬鹿みたいじゃん。」

この曲を聴くと
愛子と居た頃の思い出が
思い出される。