「稜哉がそんなこと言うとは
 思ってはいなかったが、
 愛子が今どこにいるかは
 知らないな。

 千早しか分からん。


 それと
 優花がお前を執事に
 したいといえば
 お前をここに縛り付けることが
 できることを
 忘れるな。」



しらねぇよ。
そんなこと。


ここは
俺が望む世界ではない。

人をもののように
扱う気持ちなんて
知りたくねぇし。


「言っておきますが

 僕はあなたとは違います

 誰かに縛られるつもり
 ありませんので。」

俺は
そのままトビラをあけて帰った。

それからが大変だと
いうことを知らずに。