「キャァァァァ!!」

「しゅーまサマぁ!!」

「朱馬くぅーん!!」

野次馬、もとい女生徒が校庭に群れをなしている。

1年生から3年生…どころか、隠れて教師までが見に来る始末。

全ては…校門前にひとりたたずむ、無神経極まりない、あの無駄に美形な男のせいなのだ。

「まったく…サングラスひとつで、乙女達の瞳を誤魔化せると思ってんの!?」

本日、ため息は――
見事に10回目☆

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