「・・・それは、学校のレベルが下がるってことですか・・・?」
「いえいえ!!そんなことは!!篠川先生たちがいるかぎり、下がることはないでしょう。それよりも、蒼井さんのことです。世間に知れ渡ると、学校にいずらくなるのではないかと・・・」
さすが、校長だ。
学校も大事だが、なにより蒼井のことを心配している。
うっわ、なんかもうすっげぇかっけーわ。
あこがれだよ、尊敬だよ。
「・・・まぁ、蒼井っちなら大丈夫だとは思いますよー?でも、一応マスコミには伏せてもらうか、名前は出さないでもらうか、と言うことだと思いまっす♪」
一応敬語だが、どこか、タメ口を感じる口調で言った正輝はにっこりと笑った。
「そうですね。それはまぁ、私がなんとかしておきます。とりあえず、このことを先生皆さんに知らせなくてはいけませんね」
教育委員会にも。
そう小さくつぶやいた校長先生は、にっこりと微笑んだ。