「よく、頑張ってくれました。あなたたち3人は、この学校の誇りです。生徒を助けたことは、これからの人生、きっと自分も助けてくれると思いますよ」
神のような言葉を受け取り、校長に向かって3人で一礼した。
「今、蒼井さんは?」
「桜川病院で、蒼井の叔母と一緒に入院してます」
「そうですか・・・では、私も行かなくちゃいけませんね」
「え?あ、はい」
真面目な表情から、にっこりと笑った校長は、イスから立ち上がった。
「警察沙汰になっているのは本当ですね?」
「はい。蒼井の叔父が、今取調中だと・・・。家も、警察と野次馬で囲まれてます」
「そうですか・・・。では、もしかすると世間の皆さんに広まるかもしれませんね」
校長は、少し深刻な表情をした。