「えっとー・・・ですね、」





あー、長くなるな。





とりあえず、大切なことを軽く絞って、今までのことを校長に話した。





校長は、「うんうん」とうなずきながら聞いていた。





黒川先生も、黙ってそれを聞く。








「・・・てなわけです」






「・・・だいだいの事情は分かりました。篠川が、まぁその・・・失礼ですが、ダサかったので、蒼井実凪さんが自分の夢のために、先生を変えたと。それで、ファッションのことなど、教えられていくうちに、蒼井実凪さんの腕にある傷を見つけて、篠川先生は怪しんだと。そしたら・・・蒼井実凪さんが虐待されていた・・・そして、神田先生と美原先生と3人で、蒼井さんを助けた、と」






「あ、はい。十分です」







「ま、まままままさか・・・蒼井っちさんが虐待にあっていななんて・・・自分知らなかったッス!!京ぴょん先生、すごいッスね!?」







「いや、あの、正輝と亜子ちゃんもすごいんですけどね?」







ちゃんと訂正すると、校長先生の口が開いた。